正式なインプラント

FDA(アメリカ食品医薬品局)の指定する毒性テストは、2年間の発ガン試験、16カ月間の異常児出産試験も含め、すべて問題なかった。 博士の治療実験の結果は驚くべきものである。
博士は腫瘍の退縮を報告しているうえ、ここには抗ガン剤、放射線、手術などによるマイナスの副作用は何もないからである。 博士は、測定可能な腫瘍の大きさが50パーセント縮小し、腫瘍マーカーの検査数値が50パーセント低下することを部分的反応とした。

これは腫瘍の増大やマーカーの数値の上昇、あるいは新しい腫瘍やマーカーの数値の出現がまったくない期間が、最低12週間続かねばならないのだ。 次にミニマル反応がある。
これは腫瘍の縮小が25パーセント以上だが50パーセント未満で、腫瘍マーカーの数値も25パーセント以上50パーセント未満の減り方のものをいう。 脳腫瘍の場合は骨の痛みが相当に減少し、臨床的な神経検査でも相当な改善があった場合とした。
次いで、腫瘍の大ききや腫瘍マーカーの数値が25パーセント以上増大したり、新しい腫瘍やマーカーが現われたりした場合は病気が進んだ状態だと判定した。 また、再発とは完全な反応を示していた患者に新しい腫蕩が出てきたり、元の腫瘍が再び現われたりする場合や、部分的反応を示していた患者の腫瘍が50パーセント以上大きくなったりする場合をいう、と定義した。
このような物指しに照らし、P博士は、軟骨は「いろいろな種類のガンに大きな抑制効果を発揮した」と結論した。 治癒の可能性の高い完全な反応は、31人中の2人(35パーセント)に見られた。
この二例のなかには次のようなものがあった。 子宮頚管ガンの患者で、この患者はP博士の当の論文の発表当時までにまったく再発することもなく、7年以上が経過していた。
肝臓ガンの患者で8年間再発なし。 鼻の鱗状細胞ガンの患者で5年間再発なし。
再発はあったものの、いったんは完全な反応を示した患者は26パーセント、部分的反応を示したのは19パーセントあった。 全体の3パーセントの患者には変化がなく、他の3パーセントは病気が進んだ。
博士は『Q』という専門誌で結論を次のように書いている。 「騨臓ガンや肺の鱗状細胞ガンや腺ガン、多形性腰芽腫などに現在の治療法が無力なのは明らかである。

カトリックス(牛の軟骨の粉末剤)を使うことを、1つの療法として考えるべきである。 これをそのように使うべきだといえる理由の1つは、化学療法とはまったく対照的に、この療法には免疫機能や血液に関し悪い副作用がないことである」P博士の実験を知ったとき、私は興奮して表現する言葉すらなかった。

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